2011/08/31

Bumblebeez - Fat Sherrif

オーストラリア出身、ChristopherとPiaの兄妹ユニット、Bumblebeezのニュービデオがさりげなく(笑)出来上がっていました。



今年の5月にデジタルオンリーでリリースされていたEP、"I'm a Cowboi"からのトラックです。全然チェックしてなかった…そしてなぜにデジタルオンリー…! 曲の方は、前作から続くやんちゃな感じというか、フリーダムさが存分に発揮されてて、相変わらず素晴らしくカッコイイです。でも、このEP自体、ボーカルトラックが丸々サンプリングになってるのがちょっと残念…。Piaのラップというか、フロウがめちゃくちゃ好きなんだけどなあ。これとか。



前作"Prince Umberto and the Sister of Ill"はほんとに名盤というか、曲の雑多な感じとか雰囲気が、Ill Communication〜Hello Nasty辺りのビースティーっぽくて大好きっていうかツボっていうか心のベストテン、アルバム部門に入っちゃうぐらいだったので、次に出す音源ではまた兄妹ボーカル&ラップを聴かせて欲しいなあ、と思ってみたり。あとは、とりあえずこのEPのフィジカルリリースをぜひ。

http://www.thebumblebeez.com/

2011/08/29

Fear Of Men - Ritual Confession


Sex is Disgustingから出ていたカセット"Hannah Schygulla Demos"(即完売でしたねそういえば)が素晴らしかったUKのバンド、Fear of Menのデビュー7インチ"Ritual Confession/ Spirit House"が、Italian Beach Babesからリリースされました。これが実に良いのです。



ここ最近の、所謂インディーっぽい音の中では、Veronica Fallsの新しいシングルと並んで出色の出来ではないかと。音はもちろん、佇まいも含めて、インディーポップ的な雰囲気を正当に継承しているなあ、という感じ。カセットの時は、デモ音源だったのもあって、メロディの良さはわかるんだけどイマイチ抜けないなあ、というのがあったんですが。その辺りも全部クリアになったというか。キたなあこれは…感じ。ブレイクの予感大です。

ただ惜しむらくはこのジャケ…。いや…逆にアリなのか…

http://fearofmen.bandcamp.com/

2011/08/28

Tropics - Mouves


だいぶ長い事更新が滞ってしまいました。

最近それほどグッとくるものにも出会えてなかったので、敢えて新譜を追いかけたりはしていなかったんですが、そんな耳にもピッタリきたのが、このTropics。


ロンドン出身で、今はバルセロナに在住のChris Wardという人のソロユニットです。若干22歳だそうで。若いなあ。去年リリースされた1st EPは、割とダイレクトにChillwaveなアプローチだったので、結構シーンに埋もれてる感じはあったんだけど、今回の曲は、一歩抜け出してる気がするというか。ドリーミーなソフトフォーカス感はそのままに、音の粒がより際立った感じ。リミキサーも、レーベルメイトのFalty DLに加えてKeep Shelly In Athensっていうチョイスが素晴らしいです。残暑を乗り切るならこういう音がいいなあ、と。待望のアルバムも9/19にリリース予定です。楽しみ過ぎる。

そういえばこのVideoのディレクターってって日本人の方なんですね。だからこの設定なのかはわかりませんが。見覚えのある風景がこういう形で切り取られるとまた別の印象になるなあ。素敵です。

http://soundcloud.com/tropics
http://tropicsmusic.tumblr.com/

2011/08/27

New Picks 27.08.2011

アーティストやリミキサーの名前だけでパッとレコードを購入すると、数日(意図せずに)置いてから聴いて「はっ!」とするものが多いですね…。




最近購入した、デンマークのユニット"When Saints Go Machine"の12インチがそれです。
なんてったってRemixに、Nicolas Jaarの名義があるとなると、はたしてどんなエキセントリックな仕上がりになっているのだろうか…と、期待せざるを得ません。

When Saints Go Machine - Fail Forever (Nicolas Jaar Remix)




この12インチ、原曲も収録されているのですが、雰囲気的にPantha Du PrinceをさらにPOPにしたようで、こちらもこちらでなかなかに良いです。

When Saints Go Machine - "Fail Forever" Video






それはさておき、今日入荷を見つけた、PUPKULIES & REBECCAの12インチ。
ジャケットやトラック共に完璧です。ツボです。



調べてみると数年前から活動しているドイツのユニットだそうですが、やっぱりかの国のミニマル/レフトフィールド的なアーティストたちのトラックは、どうやら自分の琴線にめちゃくちゃ振れまくります…。静謐……!
いままで特に意識していなかったので、もしかしたら家のレコード棚探したらこのアーティストのレコードが出てくるかも…と、思い立って、少しこの記事を書きながら汗ばんでいます…。

PUPKULIES & REBECCA - ICI


マッチョイズムが無く、どちらかというとうつむきがちな音楽が、やっぱり好きです。
次回はこの辺りの音を中心にしたmixを録りたいなあ…と、朧げにも。





先日アップしたmixに、幾らかの感想いただき、ありがとうございました。
個人的には「退廃的で女出来なさそう」という感想が、なにか自分の性格を見透かされたような気がして、嬉しい反面ちょっと寂しい気持ちにもなりました…笑

Travel in my mind by GentaroZ

しつこく貼っておきます…。

2011/08/16

Travel in my mind



今回、初めて自身のmixを録音してみました。

録音とそれに伴うエディットには、Threepee BoysのYO!HEY!!くんに
かなりの部分協力していただきました。
この場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました…

*

mixの内容は、ここ数年自分がずっと気になってチェックしてる
ダブステップ以降のwonkyやbroken beatsと呼べばいいのでしょうか…。
そういう文脈のトラックを中心に組んでおります。

Kelpeが2曲連続していたり、Coco BryceのMyorレーベルや
1000Names、Michael Black ErectroなどのBlack Acreレーベルものが
偶然か必然か、そこを繋げて選曲していたりと、
改めて自分ではっけんするものもありますね…
つなぎの精度の低さとか…(そこは温かい目でお願いします…)

タイトルは10年以上前に米国音楽に載っていた、たしか写真コラージュの
マンガのような記事のひとコマに書いてあった文言からの引用です。

"Travel in my mind" Track list

01. Finn Peters / Purple
02. Yoggyone / Preparation
03. OL / Eddie
04. Kelpe / Goldfishing (coco Bryce Remix)
05. Kelpe / Same New Era
06. Coco Bryce / Polaroid Sunset
07. 1000 Names / Pocket Calculator (Steve Lynx & Hellrazor Remix)
08. Michael Black Electro / Mustang (Clouds Mix)
09. Sepalcure / Fleur
10. Fedaden / Verdad (Aus Remix feat Yukiko Okamoto)
11. Various Production / Infinity
12. Jameszoo / Krishnan Feathers
13. Tobrock / Forrest Bump
14. Various Production & The Sift / How Can You Stand? (Remix)


とりあえず現段階で、Megauploadにファイルを置いておきます。
Douwloadしてご一聴ください。

http://www.megaupload.com/?d=YWVI7551

近いうちにSoundCloudにもアップしたくも思っています。
(追記:SoundCloudアップしました)

http://soundcloud.com/gentaroz-1/travel-in-my-mind

Travel in my mind by Gentaro Ozawa



twitterとかFacebookに、感想とかいただけると嬉しいです…。
IDはこちら…。 gxxxxxxZ

普段はしょうもないことばっかりつぶやいてます。

UK Rap music

ロンドンで暴動が起きて以来なんだかUKのラップミュージックもしくはベースミュージックばっかり聴いてます。
アメリカのマッチョなヒップホップはちょっと苦手なんだけど、UKのラップミュージックはなんか捻くれてて好きなのです。
で、久々にそっち方面を漁ってて気になったのがDELSというアーティストのこの曲。

Dels - Capsize feat. Joe Goddard and Roots Manuva


Hot Chipの熊みたいな人Joe Goddardに加えて、UKラップミュージックのレジェンドとも言えるRoots Manuvaをも迎えた曲でさらにプロデュースはJoe Goddard。
途中Joe Goddardが歌ってる箇所がモロにHot Chipになってますが、この組み合わせ最高です。

続いてグライム全盛期にブレイクして長く活動をhttp://www.blogger.com/img/blank.gif続けているWiley。
今年はインストアルバムを含むアルバム3枚を既にリリースし、さらに9月にもう一枚アルバムリリースという超多作っぷり。
なぜかアシュリー・コールがホストのミックステープが下のリンクのサイトで聞けるので是非聞いてみてください。
5曲目が良いです。DJ Khaledの曲らしいです。

Wiley & DJ Whoo Kid - Creating a Buzz Volume 1 Hosted by Ashley Cole (DownloadAMixtape.com)

あと今のところ最新アルバムの"100% Publishing"に収録のこの曲のPVが、面白い作りになってるので是非チェックを。
Wiley - Numbers In Action


最後にdan le sac vs Scroobius Pipとして2枚のアルバムを出しているScroobius Pip(ラッパーの方)のソロ・アルバムが9月にリリース。
以前7"で一緒に出してたYilaを初めとして、元Beta BandのSteve Mason、BBC Radio 1のDJ, Zane Loweなどをプロデュースに迎えて、さらにゲストにAnticonなどからアルバムをリリースしているSage Francisとなかなか面白そうな内容になっている様子。
こちらがアルバム冒頭の曲です。

Scroobius Pip - Introdiction (produced by Renholder)


とまあこんな感じの音ばっかり聴いてて、全然インディー聴いてません。
Young Fidelityはどこに向かっているのか!?

2011/08/09

Kelpe & Coco Bryce (from Myor rabel)

本日2本目の投下です。

最近は諸事情でレコードの購入を買い控えていたのですが(そのせいで更新滞ってしまい、申し訳ありません…)、ふとtwitterでJETSETレコードのElectro / Headzアカウントが

人気レーベルMyorから直接買付け☆主宰Coco Bryceのエディット・ポップ名曲"Polaroid Sunset" http://t.co/xHDDSnu ディスコDJにもお薦めKelpeの"Same New Era"
http://t.co/D0wz35k etc...

とtweetしているのを見かけてしまったら、MyorないしCoco Bryceワークに注視している自分としては、完全に見逃せません。
Myorレーベル、リリースのフォーマットが7インチというのも、indie好きとしてはかなり胸を打つポイントです。


こちらは主催Coco Bryceの音源です。


ドラッギーながらどこかメロディアスな上音のエディット具合と、程よく前のめりでグルーブのあるビートがとても気持ちのよい、夏らしい恍惚感があります…。
ヴァイナルのジャケットは、一枚ごとに全て違うアートワークのシールが貼ってあり、そちらもまたどこか心くすぐるものがあります。


もう一方、同時にリリースされたのは、前述のCoco Bryceのリミックスも収録された、オランダはFremdtunesからの12インチも記憶に新しい、Kelpeの7インチです


こちらも同様に、酩酊かのように鳴るシンセ音が特徴的ですが、PVの効果も相まってでしょうか、どこかポップな匂いのするトラックです。
また、B面にリミックスが入っているのですが、そちらもすごく良いトラックで…。
こちらは以下のSoundcloudでお聴きください。

Same New Era (Nino Remix) by Kelpe

生のドラムのような音色の強調されたリズムと、フィメールボーカルのエディットが、なんとも叙情的というか、なんというか…。

ちょっと語彙が足りないので、説明はこのあたりで。
とにかくカッコいいのです!

turn me off

JETSETのDJチャートには、数多のDJ、トラックメイカー等が寄稿しています。

過去、個々にゲストDJをお願いしたtwee grrrls clubや、残念ながらYFでの交流は現状ありませんが、それ以外でのイベントで交流のあるヒップホップカルチャーの極左ユニットthreepee boysなどのフックするレコードは興味深く読んでいます。
あとは、レビューそのものに得体の知れない魅力を感じ、ついつい文章に引き込まれるひよこさん(ex.ひよこレコード)や、他にも国内の重要な方々が寄稿していますね。


それらのチャートの中で、gentaro個人の趣向と程近く、毎月一番注目(アップしている物を見て「おおこれ自分も好きだ!」とか「あ、これ知らない。試聴せな…」的にチェックしている)のがフィメール・トラックメイカー「ASHRA」のチャートです。
次回のチャートは来週あたりのアップでしょうか?
(mix CDのリリースはいつになるのかな…)

…というのが大分長くなってしまったんですが前置きで、上記「ASHRA」が先日、Soundcloud上に自身の作ったトラックをアップしていまして、それがとてもカッコいいんです。
一聴は百読にしかず、以下に貼っております。



turn me off by ASHRA_

昨今の都会的な洗礼されたUKガラージ路線といったらいいのでしょうか…? 非常にエレガントなシンセワークにSteppin'なビート、中盤以降に入ってくるZOMBYのような明滅シンセと、諸外国でフィジカルリリースをしているトラックメイカーの楽曲に全く引けを取らない、上質なトラックです。
フリーでダウンロードもできるようなので、CD-Rに焼いて何かの機会にDJでかけたいです。


いずれあるであろうフィジカルリリース(できたらヴァイナルで!)を期待せざるを得ない…。